沼を行き来する

いろんなところにいます

四畳半タイムマシンブルース観た

『四畳半タイムマシンブルース』を観た。

 

元々、作家・森見登美彦さんとイラストレーター・中村佑介さんが大好きで、12年前のTVアニメ『四畳半神話体系』もリアタイで観ていた。円盤も以前は持っていた。(いろいろあり、手放してしまったが)原作もその前から読んでいた、わたし。(悔しいかな、原作舞台はまだ観れていない。映画館での特別上映も予定があり観れず)

 

いやー、おもしろかった。特典目当てに三週映画館に通い、配信限定のストーリーを観るべく、「ディズニー+」に加入し、そこでも全話観たが毎回新鮮に、飽きずに楽しめた。

 

『四畳半神話体系』の時と監督さんが違うこともあり、少し心配ではあったが、むしろ映像が観やすいと思った。TVシリーズの時のあの独特の映像もおもしろいが、さらりとみれる絵柄・画角は個人的にすごく好きだ。

ストーリーは基本的に原作・小説からの変更はほぼなし。私(先輩)の視点・語りで進むため、むしろ映像じゃないと表現できない、たとえば私(先輩)の一言を聞いた壁越しの明石さんの表情などが知ることが出来、楽しめた。

 

最近はタイムリープをして現在や未来を変えることや、それこそ異世界転生して、以前いた世界より、よりよい人生に変えようとか、何度も転生して自分の運命を変えようと必死になる作品が多い。そういうのが流行っているし、そういうのが求められていると聞いた。

変えたいという気持ちはわかるし、胸を張れる人生でない自分も出来るならそうしてしまうだろうなとは思う。

だけど、「過去を変えると未来に影響が出る。今の自分の存在が危ぶまれる」という時間を行き来する根本的なリスク、「今の人生を生ききるしかない」「自分で未来を創る」ことを説教クサくなく伝えてくれる、前向きな姿に鑑賞後も爽やかな気分だった。

映画館での上映は三週間限定のため、もうすぐ上映が終わってしまうが、「ディズニー+」はまだまだ観れるので、ぜひ観ていただきたい。

 

初日朝、グッズを買うために開館時間に合わせて映画館へ向かい、大好きなもちぐまのキーホルダー5種とパンフを買って、カフェで2時間ほど時間をつぶしてから、初回上映に入ったのだが、初回上映回入場30分前にはグッズがほぼ完売していたのには驚いた。

翌日には来場者特典も終了していたと聞き、ファンの熱量の高さは未だ衰えず。これからも定期的になにかイベントしてほしいものだ。