USJ行った
USJに行ってきた。
本来行く予定だった日に葬儀が被るというなかなか珍しいことが起きた。
返金不可と書かれているため、最初は葬儀に出る前に、駅などで待ち合わせて、知人の誰かにチケットを託そうかなどと相談していたのだが、妹から「期限はあるみたいだが、入場日変更が出来る的なことサイトに書いてある」と教えてもらった。
恐る恐るカウンターに行くとあっさり変更してくれた。危うく捨てるとこだったから、本当に助かった。
妹へ感謝の正拳突きをしながら入場したのだが、平日のはずなのに人の多いこと。
そう、今はハロウィンの季節だったのだ。18時以降にはゾンビ出現イベントもある。完全に忘れていた。
人ごみを嫌うわたしにとって、なかなかの苦行であったが、せっかくUSJに行けるチャンスが訪れたのだから、それを捨てるわけには行かない。
第一目標はもちろんニンテンドーワールド。オープンして一年が経ったがまだ入ったことがなかったのだ。
「朝一で行けば整理券不要で入れましたよ」とバイト先の子から教えてもらい、早足で向かうもタッチの差で整理券対応に切り替わってしまった。
だが、わたしは用意していた。
USJの公式アプリだ。チケットを登録すれば、整理券がその場で発行されると聞いていた。指示通り行うと、あっさり1時間半後の入場整理券がもらえた。
そして昼頃にニンテンドーワールドに突入。
整理券があってこれかよというくらい人、人、人……。
老若男女があらゆるところで写真を撮りまくり、よくこんな鮨詰め状況でも写真撮ろうと思うよなぁ……と写真に執着がなく、そもそも自分の顔が映った画像が自分のスマホのカメラロールに入っていることが許せない(なんか気分が悪くなる)わたしは心の中で鼻をほじっていた。
ほじりながら「マリオカート」と「ヨッシー・アドベンチャー」に乗った。
「マリオカート」は難易度が高く、ディズニーランド/シーでいうところの「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」と「トイ・ストーリー マニア」。
このアトラクションも思っていた以上にシューティング要素が要求された。
わたしは全体目標である100点(100コイン)は越えたが、本日の最高記録が余裕で300点(300コイン)越えだった。当てるコツを掴んだのもアトラクション終盤だったので、あんなに並んでなかったらもう一回乗りたかったなと思うくらいには楽しかった。
これのために年パスを買って、過去の記録を残すために「パワーアップバンド」というこのエリアで使える腕時計も買って、極めたいという人は多いだろうな……。
反対に「ヨッシー・アドベンチャー」はなにも起きない。ゆっくり動くヨッシーに乗り、かわいいヨッシーたちを眺め、視界に入った卵の色と同じ色を手元のボタンで押すだけ。
ただそれだけだが、ニンテンドーワールドをじっくり見渡せるので、一回は乗っておきたいアトラクションかなと。
せっかくエリアに入れたから、レストラン「キノピオ・カフェ」に入りたかったが、当たり前のように長蛇の列で今回は断念。
第二目標は「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」に乗ること。
かなり昔からあるアトラクションだが、よくアニメコラボをしていて、通常の「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」に乗ったことがなかったのだ。
列に並んでいる時に流れている紹介アニメーションでは、まったりとまわる機体が描かれていたので「アトラクションだがたいしたことなさそう」とかなり失礼な感想を抱いていた。
その40分後、わたしは機体に乗りながら絶叫していた。やばい。ジェットコースターと同レベル、いやそれ以上の揺れ・重力を感じた。ジェットコースターは得意だし大好きだが、これは目を開ければ酔うと本能的に思い、ほぼ目はつむっていた。目を閉じていてもその威力は本当に強かった。だがそれが最高だった、一瞬で気に入った。ただ一日に何回も乗るもんではない、今度また乗ろうと思ってその場をあとにした。
そして最終目標『呪術廻戦』コラボ。
本来行くべき日程であれば毎年恒例の『ワンピース』のコラボ期間で、ショーは観るつもりでいた。が、今はもう終了した後。『呪術廻戦』コラボに切り替わっていた。
行く前日、公式サイトでどんなことを調べていると、わたしは見つけてしまった。
「ナナミンの小さきいのち(訳・小さいぬいぐるみキーホルダー)だ……」
わたしはアニメで『呪術廻戦』の一期を途中(京都の学生が乗り込んできたあたり)まで見た。その中で、ナナミンこと七海が好きだなーと思っていた。
何故途中で視聴を止めているかというと、楽しく配信で観ていたある日、Twitterで本誌ネタバレのかけらを踏んでしまった。慌ててブラウザバックした。
荒い息のまま、ひっそり見ていた良きナナミンイラストを描いている人を見ると、詳しいことは書いてなかったがナナミンの身にあまりよろしくないことが起きたことを示唆するツイートをしていた。
ショックを受けたわたしは視聴をやめた。そして今に至る。
ナナミンの小さきいのち(訳・小さいぬいぐるみキーホルダー)は、右手に大好きなカスクート、左手にホットコーヒーのカップを持っているなんとも浮かれ気分漂う可愛さたっぷりスタイルだった。
お迎えしたい。当日はその一心でショップへ向かった。
いのちはたくさんぶらさがっていた。気がつけば2体購入した。かわいいものは正義。
ナナミンを手にし、『呪術廻戦』4Dに入った。(軽い気持ちで食べれるっしょと思っていたコラボフードも人の多さに心が折れた)
これにはナナミンは出てこないが、途中までしか観ていないわたしでも楽しめた。
東堂が結局あのメイン三人と仲良くなることを知り、驚いた。キミ、学校に乗り込んで、伏黒くんのこと殴ってたよね……!?(そのあたりで視聴停止しているため)
ナナミンがどうなろうとも最後まで見届けなきゃならんなという覚悟を決め、今度またアニメ再スタートさせる気持ちを強く持ち、ゾンビが出現する前に電車に乗り帰宅した。
やっぱり、ゾンビは……怖い……。